春田康吏のLogbook

ある重度身体障害者の人生航海日誌。

【寄稿】「在宅勤務をするまで」春田康吏のラボラトリー

メールマガジン「B-Search NEWS 2017年11月24日分」に寄稿した文章です。
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昨日、11月23日は勤労感謝の日だった。今月3日にもこのエッセイで祝日に触れたので、よほどの祝日マニアかと思われるかもしれないが、はっきり申し上げてほとんど興味がない。
あ、今日は祝日なのねと思う程度だ。
しかし祝日は、仕事が休みになっている。一番始めの挨拶にも書いたとおり、ぼくは在宅勤務をしている。
2010年からだから、もう7年にもなる。それまでは通信教育部の大学生をしていた。
卒業してからというもの、もう勉強はしたくないな。働きたいなと思っていた。いろんな人に相談した結果、たまたま昔、お世話になった人が大学生の就労支援をしていることを知った。
その人から、障害者も健常者も基本は同じだから求職用のプロフィールを作ってと言われた。このスタートが一番大きかったと思う。何度か添削してもらい、完成版を元に自分に何ができるかを営業していった。
当時は、ビジネス書やビジネス雑誌を読むことも好きだったので、それも役立ったのかもしれない。
しかし、現実は甘くない。ほとんど断られた。断りの連絡がくればいい方で、障害者雇用を謳っているところから何の連絡もなかったのは精神的にこたえた。
駄目っぽいなと思っていた頃、単発の仕事を依頼され始めた。単発でもお金がもらえればいいやと思っていた。
そんな折、学生時代にお世話になった先生がブログで事務職員を募集しているのを知った。もちろん在宅勤務とはどこにも書いていない。
試しに営業してみた。そうしたら、とんとん拍子に事が進み、単発の仕事ではなく、パート従業員として在宅勤務で雇用してもらえることになった。
ハローワークの職員からは、うちの管内でこういったことは初めて。おめでとうございます。と言われた。
人生というのは、奇跡が起こる。思ってもみないときに、ときどきだけど。