春田康吏のLogbook

ある重度身体障害者の人生航海日誌。

【寄稿】「神社の玉砂利」春田康吏のラボラトリー

メールマガジン「B-Search NEWS 2018年1月12日分」に寄稿した文章です。
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クリスマスが終わった、たった一週間後にやってくるお正月。
皆さんは初詣に行かれただろうか。
ぼくは大体、元日のお昼頃に近所の小さな神社に行く。それは子どもの頃から続いている習慣である。
去年、一昨年くらいからだろうか。その神社に玉砂利が敷かれるようになった。
ずっと土のままだったのだが、車いすユーザーのぼくは難儀なことになってしまったと思った。
玉砂利だと明らかに車いすが進みづらいのである。タイヤが太い車いすならいいかもしれないが、
ぼくのは普通の車いすのタイヤである。
進めないことはないが、ひどく揺れるし軽快には進めない。
場所は変わるが年末のテレビで、神社の玉砂利の交換の様子を放送していた。
そこでナレーションが言ったのが、「新しい玉砂利を踏む心地よい感触」という表現だった。
神社は神聖な雰囲気があって好きだが、玉砂利に難儀な思いを持っているぼくは複雑な気持ちがするのだった。